2010年10月31日日曜日

散歩する者

先日の区の健康診断で、中性脂肪・コレステロール多し、善玉コレステロール低し、血糖値高し、腎機能・肝機能も数値悪し、で「メタボリックシンドローム」「境界型糖尿病」(ううう...)との診断が出ちまって、強制指導というプログラムに組み込まれ、担当の女先生に、無理のない範囲内なんだが変に厳しい口調で生活指導され、なんだか不愉快になって、「俺はどうせ野垂れ死ぬんだいっ」という思いになったんだが、子どものころから根っからの人体健康医療オタクなものだから、「我が身を実験台にしていろいろ試し、何が効果が出るか調べてやろう」との思いに駆られ、以来データを取りつつ、食事をめっちゃ考え実践してみたが、体重はまるで落ちず体調にも変化がなく、「ならば仕方ない、運動しかないか」と思ったわけだが、ずっと前から右膝に異常があり激しい運動などできないので、ここ五日ほど、1時間から2時間くらい散歩をしている。

以上、「。」なし一文で書いてみました♪

で、結果なんだが、散歩を始めてから、平均していきなり2キロ落ち、それを持続している。
昨日二日酔いでほとんど動かずにいたら、1キロ増えたので、やっぱり運動のおかげなのだろう。
体調もどうやら良くなったようで、ひどい目の疲れやコリなどが薄れた。
また、思いもよらなかった効果なのだが、ウツっ気が少なくなった。

思えば、仕事を辞めてからというもの、ほとんどずっと家の中にこもりっきりで、動くのは仕事で外出する時と、歌舞伎町に飲みに行く時と、犬の散歩ぐらい。
そんなことを14年ばかり続けてきたのだから、もはや「動かない体」に作り替えられていて、筋肉量も落ち、ゆえにいくら食事に気をつけようが不健康まっしぐらの体になってしまったのだろう。

散歩自体はほとんど楽しくなく、散歩している最中は何やらウツな気分。
ただ強烈な医療オタクとしての探求心からやっているだけなので、どこまで続くのか分からないが、まあしかし、心身両面の健康からして、今が分水嶺なのだろうと思う。

がんばろ。
ということで、これから散歩に行ってきます。


……などといいつつ、学生時代の先輩のブログをずっとしみじみ読んでしまい、二時間ほど過ぎてしまいました。
彼氏はめちゃ仕事をしているはずで、さらに諸々家庭の仕事もあるのに、大いに本を読み音楽を聴き、わずかな時間で小説まで書き、さまざま深く思い考えていました。

それにくらべ私の怠惰ぶりときたら……。
ブログもまともに更新せず、音楽は聞き慣れたものを睡眠薬代わりに聞くくらい。
本なんてもう、(仕事以外には)何年まともに読んでないことか。

それもこれも、もともとの性格があるとはいえ、神経の問題とウツの野郎が多いに影響しているのは確か。
ということで、体を動かして精神に活力を与えなければならぬと、思いを新たにした次第です。
まずは、そこからじゃわ。

さて、いよいよ散歩してこようっと。

2010年10月8日金曜日

小説書き……

このところ、というか結婚してしばしからずっとなんだが、小説書きをしている。 

しかし、なにやらめっちゃウツっけでずっと書けなかったり、書いても構想と違ってきたり、方向性が見えなくなったりと、途中で止まってしまうことが何度も続いている。 

ようやく「やっぱり人物像やらストーリー構成とか、事前にしっかり決めておいたほうがいいな」と、あまりにも遅まきながら思い知り、今回は紙に人物やストーリー設定を細かくびっちり書き込み、それに従って書いている。 

内容は……理知的にすべてを処理できるような男が、その特性によって崩壊していく、というようなお話。 

すごく共感されにくい、嫌われるような主人公であるうえに、七面倒くさい議論が続出するので、「こりゃー、いくらなんでも世間に受け入れられないか」などと思いながらも、「こういうのを書きたいと思ったんだから仕方ない」「いやもしかすると、こんなひどく変なやつこそ面白がられるかも!」などと思い、書き進めているところ。 

さて、どうなることか。 
今、400字で90枚。300枚弱になる予定。。。 

2010年8月21日土曜日

「リング」をめぐる雑感

オークションで600円で競り落とし、「ザ・リング」「ザ・リング2」を観た。
例の日本の「リング」の、ハリウッド・リメイク版(2005年)。
何を今さらこんなものを、と呆れられそうだが、「ザ・リング」はホラームービーとしてではなく、推理・サスペンスものとしてけっこう好きで、テレビ録画したのを何度も見ていた。
つまり、短縮・日本語バージョンを何回も何回も観ていたわけ。
それでつくづく思ったのだが、これまた今さらだけれど、「やっぱり外国の映画はオリジナルの言葉で観るのが一番だなー」と。
天地の違い、というよりは、まるで別物に感じる。おおざっぱに言うと、格調高かった。

そんなこんなをしているうちに、テレビ東京で日本版「リング」三作品シリーズが一挙放映された。
こちらのほうがオリジナルなわけだが、あのじっとりした展開、長ーい間、理論的破綻など、どうしても馴染めない。
でも確かに、オリジナルのほうが、ちと怖い。おぞぞ感は、こちらのほうがある。
ところが私は、小さい時は人並みはずれて臆病だったくせに(初めて月を見たとき泣きわめいたという……)、今では夜中に墓の隣を歩いても平気な有様。
なので今の私にとって、恐怖はちょっとしたスパイスでしかない。

とはいえ、臆病な人が恐怖映画に惹かれるという話があるように、私の中の臆病が、こうした映画を引き寄せるのだろう。
リングリングで数日すごし、頭の中が少しリング色になった。

ちなみに今、けっこうグロテスクな小説を書いている。
もともとホラー的場面が出てくるのだが、初めは純文学のつもりで書いていた。
しかしどうも、この作品は純文学として成立させるのは難しそうに思えてきた。
あまりに日常から外れていて、説明のための具体的描写が多くなってしまうので。
今やサスペンス・SF・サイコホラーものへと方向転換してきている。
ある程度構想を練ったら書き始め、書いているうちに物語が動き出す、という作法を取っているので、こういうことが起こる。
まあ、かなり純文学色を持ったサスペンスホラーにしたいのだが、どうなることか。
破綻して途中放棄しないことを祈るばかりだ。

2010年8月10日火曜日

Intelマック(SnowLeopard)で、富士通の親指シフトキーボードが使えた!

久しぶりに書くというのに、実にマニアックなこの話題。。。。
しかし、必要な人には大変有用と思うので、書き記しておきます。

知らない人がほとんどでしょうが、「親指シフト」という、物凄いキーパンチシステムがあります。
これを身につけてしまうと、ローマ字入力になんか、とても戻れません。
これは、親指シフト入力者の「全員」が言うことでしょう。
詳しくは、こちらをどーぞ。ウィキペディアにも出ています。
http://nicola.sunicom.co.jp/

さて、もともとこの親指シフトという打ち方(キー配列)は富士通がワープロ時代に導入したものですが、今や、富士通だけで細々とキーボードを売っているくらい。
それをWindowsマシンではなく、マックのパソコンに入れるとなると実に大変なことになります。
それでも、マックのキーボードを無理やり親指化するソフトもあったし、富士通の親指シフトキーボードをマックで使えるようにするドライバー(OyayubiDriver)も出ていました。
私はこれまで、マックのキーボードで親指シフトをするのはかなり無理があるので、富士通のキーボードを買い、OyayubiDriverを使って、隅から隅までブランドタッチで快適に作業していたのでした。

しかし今回、新しいマックに買い換えるに至り、その選択肢がなくなってしまいました。
実は、25000円できちんと親指シフトキーボードに対応させるソフトも出ているんですが、やっぱり高い。
いや、きちんとサポートもされるようだし十分価値はあると思うので、金のある時なら即買ってたけど、今は貧乏。

ということで、ほとんど泣きながら、新しいマックに付属していたステキな小さいキーボードを使って、ローマ字入力に慣れようとしていたわけです。
しかしとにかく、ほんとうにローマ字入力というのは鬱陶しい!
日本語をいちいちローマ字に頭の中で変換しなけりゃいけないし、特に面倒なのは、「、」と「。」が右下隅に隣り合って位置していること。
すごくよく使うのに、右下隅で、しかも隣り合っているとはなんたることか。
(親指シフトでは、右上と左上の打ちやすい位置に分かれています)

そこで、もう何度目の挑戦になるかしらん、現在の環境で、つまり、「新型のIntelマックで」「OSも最新のSnowLeopardで」「今持っている富士通の親指シフトキーボード(FMV-KB231)を」「無料で」使えるようにならないか……今しがたまでトライして、ついに成功したのでした。
まあ、前と比べるとちょっと使いにくいところもまだあるけれど、このへんはすぐ慣れる、ほぼ問題にならない程度です。

上のようなことを望んでいる人はごく少数でしょうが、だからこそ、ネットを調べても「なんとか使えないか」とみなさん四苦八苦してらっしゃるので、敬愛すべき同志のために、その方法を記しておきます。
(もちろん、できてる人はできてるんだけれど、ネット上では一人しか見つけられなかった……)



必要なのは、PCKeyboardHackKeyRemap4MacBookというソフト。
この二つは、どちらもTakayamaさんが公開しているフリーソフトです。
これをなんとか使えないかと以前から注目していたんですが、なにせ全部英語表記で、私は英語が苦手だし、しかもパソコン英語となるとちんぷんかんぷん。
ところが、さらに調べてみるとDaisukeさんのブログで、ついに決定的情報を見つけました。
http://www.matsuoh.com/2010/08/mac.html

こちらをご覧いただければほぼわかると思いますが、それでも私レベルでは苦労したのでまとめておきます。


1)まずは以下から、自分のパソコン環境に合ったバージョンの各ソフトをダウンロードします(OSはLeopard・SnowLeopardに対応しているようです)。
・PCKeyboardHack
http://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/extra.html.ja  (Takayamaさんのサイト内)

・KeyRemap4MacBook (バージョン6.8.25のダウンロードアドレス)
http://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/files/KeyRemap4MacBook-6.8.25.pkg.zip

2)ソフトの説明に従ってそれぞれをインストールすると、「環境設定」にアイコンが現れます。

3)環境設定の「PCKeyboardHack」アイコンをクリック、その中の「For Japanese」タブから、「Enable XFER Key」と「Enable NFER Key」にチェックを入れ、環境設定に戻る。
(これにより親指シフトキーボードで、左親指キーに「英数キー」が、右親指キーに「かなキー」が当てられるようになるようです)

4)環境設定の「KeyRemap4MacBook」アイコンをクリック、「Change Key」の中の「For Japanese」>「Change Keyboard Layout」>「Oyayubi Shift Input」で「<ローマ字モード>左シフト=英数、右シフト=かな」にチェックを入れる。

5)For Japanese > Change EISUU Key > EISUU x2 to EISUU (単発での英数キーは無視する) あるいは、
 For Japanese > Change EISUU Key > EISUU to Space (+ 英数キー長押しで通常の英数キーにする) にチェックを入れる。
(これで左親指キーを押した時に、変換中でも英数モードに切り替わってしまう現象を回避することができます)

以上で、親指シフトキーボードがIntelマックで使えるようになります。
ほかにもいろいろなキーに違う役割をさせることができるので、使いやすいように工夫してみてください。

私は、まずマック本体にある「環境設定」>キーボード> 装飾キーで、「Optionキーをコマンド」に、「コマンドキーをオプション」にして、マックキーボードの配列にしました。
また「PCKeyboardHack」で「Change CapsLock」にチェック、「KeyRemap4MacBook」で「Escape to CapsLock」にチェックを入れました。
これで、一番左下、マックでの位置のCapsLockキーが利かなくなっていたのを、一番左上で使わないEscapeキーにあて、CapsLockが利くようにしました。
ほかにも、わかる人ならもっといいように使える方法があると思います。

ちなみにこの方法ですと、今は販売中止になっている私の親指シフトキーボード(FMV-KB231)だけではなく、今売っている親指シフトキーボードでも、あるいは、マックのキーボードよりは親指化しやすいWindowsキーボードでも通用するはずです。
確約できませんが、たぶん。。。。


といったことでした。
正規の打ちやすい親指シフトキーボードをマックで使ってみたい方、試してみて下さい。
あくまで自己責任でお願いします♪
(満足されましたら、Takayama様へのご寄付をお勧めいたします。http://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/donation.html.ja


最後に、Takayama様、Daisuke様、ありがとうございました。
お二人のご尽力がなければ、私はまだローマ字入力を続け、小指を痛め、腱鞘炎にもなっていたことでしょう。
冗談ではなく。
心より御礼申し上げます。


注)
・ご紹介したフリーソフトは、DoubleCommand や Tesla などの他のリマッパーとの併用は出来ません。インストール前にアンインストールしてください。
・当方の使用環境は、「iMac3.06ギガタイプ、SnowLeopardバージョン10.6.4、ATOK2010、富士通親指シフトキーボードFMV-KB231」です。それ以外の上記動作保証はできません。ちなみに、ことえりでは上段の 〜 「 」{ }( )などを打つとほかの文字が出るといった現象以外、親指シフトとして動作しました。
・下の、作者お二人によるコメントも参照してください。