2009年12月28日月曜日

子供好き?

前のブログで書いた懸念が、日々現実化していると思われる昨今……。
今月は、人脈の少ない私でもけっこうな数の飲み会がありました。

中でも面白かったのは、配偶者関係の人脈での飲み会。
(ちなみに対外向けには、私は妻のことを「妻さん」と言うようになりました。「奥さん」は普通でつまらないし「奧」じゃないし、「妻」では古くさいし、「細君」がいいと思ったんですが知らない人が多いので)

妻さんは、フィリピンやイギリスを巡り、米国ロサンゼルスにて結婚・出産、20数年をすごして、元のご主人が亡くなったのを機に帰国したんですが、ロスではかなり熾烈なビジネス社会の第一線に身を置いていたので、とてもおもしろい(変わった?)知人友人がいます。

先週は、妻さんがコンサルタント会社に勤めていた時に仕事を手伝ってもらっていた女性が、うちに来て一泊していきました。
美人で小柄なのに、えんえん食べ続ける人です。ゆっくりキレイに、しかしいつまでもどこまでも食べ続けます。
前から話には聞いていたのですが、用意した食事の量が少なかったかなと心配してます(すみません)。


もう一人は、妻さんがロスで軍事産業の会社と、日系旅行代理店に勤めていた時の仕事仲間の日本女性。
彼女は韓国人エリートの男性と結婚し、二児をもうけています。
そんなファミリー4人と、私、妻さんとで、新宿で飲みました。

ご主人は、アメリカの大手テレビ会社の編成をしていて、その日本法人に単身赴任中。
奥さんと子供さんはシンガポールに住んでいて、来年3月に帰国してご家族で一緒に住むことになったそうです。
「家賃が40万円しか出ない」と、とんでもないことを言っていたと妻さんから聞いてましたが、さすがアメリカ、デキル人には出す金額が違います。

「エリート金持ちの世界じゃあ」と思っていましたが、妻さんから聞いていたとおり、奥さんは実に屈託ないざっくばらんなかたでした(これまた美人さんなんです)。
ご主人は、隙のない男っぽいエリートという感じで、日本語はほとんど話せません。
で、お子さん二人(10歳くらいの女の子と男の子)が、実に素直で明るく、裕福ないい家庭に育ったんだな〜と思いました。

そんな6人での飲み会は、当然のごとく英語主体。お子さんは完全ネイティブな英語だし、もちろんご主人も英語。
奥さんは日本語で通していましたが、「俺はどう振る舞ったらいいんじゃい?」な世界でした。

が、結局は飲んでしまえばこっちのもの、片言の英語でへらへらと楽しい時間を過ごしてきました。
特に、お子さん二人が見かけも性格もかわいくて、妻さん・奥さんは二人でしゃべり、ご主人は寡黙に飲んでいて、なにやら私が「子供担当」みたいにならざるをえず、私は元々子供と接する機会が少なく苦手なのですが、結構なつかれ(?)ました。

子供たちは、いろいろ特技を見せてくれたり、レモン絞りに熱中し私に飲ませるという遊びに精を出していて、私は「まあ、こんな感じかな」的な対応をしたんですが、それで意外と馴染んでしまったという感じ。

面白かったのは、タバコを吸うのが私と妻さんだけだったのですが、タバコを吸い出すと子供たちが二人して服を鼻まで持ち上げ、煙(毒)を「防御」するわけです。
そんな彼らに「ポイズン、ポイズン」と言って妻さんはタバコを近づけビビらせてましたが、私はタバコの煙で輪っかを作ろうとして失敗し、子供たちをがっかりさせました。
そうしたことへの反応もまた無邪気で、まー本当に無垢な子供たちだこと、と感心してしまった次第。


といった一夜で、私としては、英語でのコミュニケーション(実態はほとんどボディランゲージ)がまあうまくいき、ご主人と業界のことなど難しいことが話せなかったのは残念でしたが、有意義な時間でした。

特に、苦手であるはずの子供と仲よくできたのは、自分で意外でした。
しかしあとで、妙な気持ちがちょいと湧いてきました。
なんというか、子供の機嫌とりをして悦に入っていただけかも、みたいな。
子供に合わせて、無理な自分を演じていたんじゃないか、みたいな。
俺は嘘つきの人でなしじゃあ! みたいな。

しかし……子供たちにとっては、んなこと全然関係ないわけでして、気になる自分がおかしいわけですけど。
結局のところ、子供慣れしてない、ということなんでしょう。

ああいうことを何度か経験すれば、私も立派な「子供つかい」になれる、かもしれません。