2008年6月22日日曜日

四日酔い!

先日は、知人の出版記念パーティーだった。
そこでは何人かの知り合いと話をし、その作家さんと三人での三次会まで行った。
もともとビジネス上の収穫が見込めるようなイベントではなく、仕事のことなどまったく考えてなかったのだが、しかしいくつか収穫があった。

一つは、これまでで最高の編集者と思える人に、僕は仕事上の成り行きから勝手に「愛想尽かされた」と思っていたのだが、どうやらそんなことはなかったようだと確認できたこと。
他にも、関係がうまくいってないなと思っていた人たちと話をし、みな杞憂だったと納得できた。

僕は子供の頃、人とちょっとでも違った風の服を着ることを極端に嫌がるような、人にどう思われるかということをひどく気にする性格だった。
大人になるにつれて、「嫌われようが低く評価されようがかまわんわ」と思うようになったが、それでも人の評価を異様に気にする性格は基本的に変わっていないようだ。
そのため、人間関係がうまくいかないことに過剰に反応してしまう。「かまわんわ」と思いつつ、気にするのだ。

これまでの人間関係では、「嫌がられている・好かれている」「高い・低い評価を受けている」といった判断は、かなりの程度正しかったのだが、どうやら人間関係がこれまでと大きく変わってきている今、そうしたかつての判断方法が正しく機能しなくなっているらしい。
つまり、いちいちそんなことを気にするようなレベルのつきあいではなくなってきている、ということのようだ。


さて、三次会を終えて、仕事がらみも少ーしはあったけれど、これまた人間関係修復のような要素が強く、新宿二丁目のオカマバー(というには歴史が長く高級優良店だが)に、僕一人で行った。
そこで男前のママと話したところ、これまた、人間関係修復など考えずともよかったくらいのことだった。
ママのほうが、こちらに悪いと気にしていたくらいで、僕も腹蔵なく話しまくることができた。
僕たちはとても長いこと二人で話をし、焼酎のボトルを一本空けて、結局、他にお客がいなくなった朝の4時過ぎまで飲んできた。

僕は二日酔いがひどいタチなので、それからほとんど二日以上寝込んでいた。
仕事に手をつけるどころか、本すら読めない。
ハードディスクに溜めていた「リンカーン」「ガキの使い」「のだめカンタービレ」やらをぼうっと見るばかりで、まったく停滞の時間だった。
でも、そんな無駄な時間を補って余りあるくらいのものを、ママとの話で感じることができた。
彼は、ママという言葉が似合わないくらい男気があって、筋の通った理論と感情のどちらも深い人だから、そんな人といろいろなことを5時間以上話せたことが、とても嬉しく感じられる。
といって、さて何を話したのやらと言えば、実ははっきり覚えているわけではないんだけれど、しかし仕事や人間、つまり「人生について」的なことばかりをお互いに話し続けていた。
ああいう時間は、なかなかもてるものではない。

だから、パーティーの日を合わせて三日以上の「仕事のできない日」があったとしても、それはとても実りのある時間のために必要なものだったと思う。
そして、そう思える自分を、よろしいな、と思う。


さて、今週は二つ打合せがあり、学生時代の先輩たちとの飲み会もある。
すでに急ぎでやらなければならない仕事があるし、打合せでは新しい仕事についていろいろなことが決まるから、これからかなり忙しいことになるかもしれないが、それでも大丈夫だろう。
いよいよとなったら眠らずに仕事すればいいだけの話だから。
仕事に取りかかったら我を忘れて没頭できる気質と、まだまだそれだけの力がある健康に感謝すべきだなあ。

でも実を言えば、今もまだ二日酔い(いや、もう四日酔いじゃ)が抜けきっておらず、この文章を書いていても頭が働いていない感じ。
少なくとも来月初めくらいまでは、飲み会は控えないといけないわねえ。
……って、ママの口調がうつってたりして。

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