2008年6月17日火曜日

勝負心

先日、見知らぬ人もいるお仲間達とボウリング大会みたいなものをやった。
(編集部にいた頃、ボーリングだと工事の穴掘りだって注意を受けて、そんなこだわりからボウリングと表記してます)。

男女5組のペアで、ほかのオジサンたちも女性もうまくなさそうだったから、
「一番とるぞ!」と意気揚々、始めた。
ボウリングは、生涯でこれまで10回くらいしかしたことがないんだけど。

一発目、僕はストライクを出した。とても気持ちよかった。
そしてその後……3ピンだ、ガーターだとたちまち大荒れとなって、「コツがつかめん。おかしいなあ」などといいながら、はっきり感じていたのは、強いプレッシャー。
なにせ女性もいるし初対面の人もいるから、悪い結果が出るにつけどんどんプレッシャーがかかってきていた。
体育会系のことにほとんど真面目に携わってこなかったツケが、こんなところに出るのですね。
人生の勝負はけっこう簡単にやっちゃうくせに、こういう「その場ですぐ結果が出ること」にはまったく弱い。

結局、1ゲーム目のスコアは60。大人の男として、ほとんど考えられない数字である。
それでどんどんアルコール入れて、やっと落ち着いたのかなんなのか、最後のほう連続3投スペアを取って、ラスト1投、「連続ストライクで挽回だ」などと思ったらまたへろへろになって、結局スコアは90。
断トツの最下位になってしまった。
「予定通り一番取ったぞ!」と笑ったが、ペアを組んだ女性も僕のひどさが伝染したのか本調子じゃなく、十分な笑顔で答えるというわけにはいかないようだった。

まあ、こんなことをやるだけでも僕にとっては十分進歩なのだが、気付いたのは、心理状態が悪い方向にどんどん進んでしまうケがあるということ。
僕の中にある神経症的な要素がまさにそうなのだが、そうしたことがスポーツという明るいリクリエーションであるはずのものでも出るということに気付いた。

ただ、他にもう一つ思ったことがあって、こんなふうに「その時」「すぐさま」「意識的に」「偏見なく」自分の内面に気付くようになっているんだなということ。
これは、いいことだろう。
昔なら、不必要に落ち込んだり、それを無理に取り繕ったりしただろうが、今は平常心ですぐに自分に気づくことができる。
だから、普通に明るく楽しめる。
ちゃんと変わろう、という思いは、どうやら心底から出てき始めているようだ。

メンタル面と肉体の直結具合は、以前と変わらんようだけど。
「いざというその時」の勝負心も、鍛えたいものだなあ。

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